風来坊

クリード 炎の宿敵の風来坊のレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
3.0
なんだろうか…前作よりは熱が醒めてしまいテンションが上がりません。
勝者がいれば敗者がいる世界でドラゴの言い分は言いがかりな気がする…。自分はアポロに勝って勝者になって、ロッキーに負けて納得出来ないって子供かい!あの負けで何も学ばなかったという事かな…。

クリードも相変わらず精神がお子ちゃまですぐ拗ねるし…。
ロッキーに「孤独な老人」「俺が世話をしている」とかキツい言葉をか、挙げ句の果てには「俺を見捨てるのか」ってどうしようもないわ…。
成長物語だとしてもこの男はやっぱり好きになれない部分がある(´・ω・)
心配なのは分かるが…産まれて直ぐに子供の聴力気にする神経も私には分からん…。ロッキーもクリードに優し過ぎというか甘いというか…。

金の事しか考えてないクソプロモーターと逆恨み&言いがかりのドラゴと変わってない元嫁は悪役としては良い感じの存在感。
その分、ドラゴの息子があまり喋らないのもあってちょっと影が薄いです…。

昔はドラゴが最先端のトレーニングをして、ロッキーは素朴なトレーニング。今度はドラゴの息子が素朴なトレーニングでクリードは恵まれた環境という昔との対比の演出は面白いなと思いました。
そしてどん底に落ちて、ハングリー精神養成所のようなところで素朴だがとことんキツいトレーニング。
お決まりのパターンというかツボは抑えていますね。

荒々しくてスピーディなカメラワークが秀逸でファイトシーンは迫力がありましたね。ヘビー級の重さを感じました。
それにしても戦う2人の身体が彫刻みたいな筋肉で圧倒されました。
ただヘビー級という事を置いても、2人の体格差が大きくて気になるところ。

ヴィクターの母親役でブリジット・ニールセンさんが出演しているのは驚きました。スタローンさんとは夫婦だった時期もあったけど…今回の出演は気まずくなかったのかな(^_^;)

幕の生き方もベタだけど良いですね。しがらみから吹っ切れたドラゴ親子は強くなるなこれは。

泣ける泣ける最高傑作という大絶賛で、期待値を上げ過ぎてしまいましたかね…。前作の方が熱かったし泣けたので、個人的には前作の方が好きですね。特に目新しさはないですが、シリーズ王道の展開でまあまあ楽しめた作品でした。

まとめの一言
「戦う理由」
風来坊

風来坊