つめけん

クリード 炎の宿敵のつめけんのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
3.6
「もういいんだ…」

父を葬った宿敵・ドラゴの息子と戦う話。まさに因縁。

弔い合戦とか仇討ちじゃなくて自分のために戦うんだ強いんだみたいなストーリー。いかにもロッキーっぽいですね。

話の流れもかつてのロッキーを彷彿とさせる、負けて特訓して勝つっていうお約束。わかりやすくて良い。

相変わらず音楽の使い方を外さない。ロッキーのテーマってマジの名曲なんだなと、聞くたび思う。

アドニスに子供が産まれた。そもそも旧作キャラの子供って設定の奴に子供産ませてどうすんだ。ウルトラマンタイガか。

でもそのおかげでラストシーンが凄い感動する。ロッキーがお爺ちゃんと呼ばれるくだり、最高。しかしロッキー、孫を見たことがないなんて言ってたけど、ロッキーってなんか息子に対してずっとちょっと冷めてるよな。なんでなん?やっぱエイドリアンがいないと色々ままならなかったか。


ドラゴ側にもうちょいフォロー入れてあげても良いんじゃないかな。ドラゴはドラゴで大変な人生を歩んできたことが示唆されてたけど、それにしては描写が少ない。

特に息子の方。準主役なのに全然掘り下げられない。親父の方も4ではなんか強いって程度で全然掘り下げられなかったけど、そこをオマージュしてどうする。何があったのか知りたいし、アドニスとの試合の後の様子ももうちょっとだけ見たい。クリードにとってドラゴは明確に敵だけど、だからこそもっと掘って深みを与えて欲しかった。

ロッキーが前作よりよっぽど元気になってて良かった。治療の成果ありすぎだろ。
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