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クリード 炎の宿敵のUSKのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
5.0
因縁の闘い・最強の敵・過去作の総決算・最高のフィナーレ、本作が最終章でいいのでは?

今回は多忙なライアンクーグラー監督に代わり、映画学校?で知り合った新人スティーブン・ケープルJr.が監督すると言う事で、前作が傑作なだけあり不安ではありましたが、蓋を開けてみると、アドニスの努力や葛藤を前作以上に色濃く描いているし、お約束のトレーニングシーンはトレーニーには堪らないレベルのモチベーション映像に仕上がっているし文句無しどころか大大大満足です。逆に高すぎるハードルを立ててしまったがばかりに次作が不安で仕方ない。

そして本作の見所はやはり「Ⅳ 炎の友情」で心を失った殺人マシーンとして登場したイワンドラコがロッキーに奪われた人生を取り戻すべく、息子に全てを託し復讐への挑戦を挑むドラコ親子の物語。ドラコ親子の表情一つで魅せる演出は素晴らしく、全盛期の表情一つ変えないモンスターの面影を残しつつ怒りと息子への愛情を表情一つで表現したドルフラングレンの演技は見ものです。

クリードもドラコもお互い負けられない理由がある。その両者の視点で理由と背景までしっかりして描いているから二人の熱闘には感動と興奮で胸が一杯。
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