磯野マグロ

ギャングースの磯野マグロのレビュー・感想・評価

ギャングース(2018年製作の映画)
3.4
キャスティングがいい。主人公3人組が3人ともいい。とくに加藤諒はもう、もともとの見た目だけで100点。途中でたくさんいい顔するので500点くらいプラス。渡辺大知は言われなきゃわからないくらいの擬態。高杉真宙は背中がセクシー。
道具屋の林遣都はものすごい綺麗な顔のイケメンなのに、なんでむさっ苦しい役ばかりやりたがるのだろう。自分の顔がキライなのかな。真面目さんだなあ。トラック運転手は東浩紀だとばっかり思っていたのだが。笑
そして悪役側は、般若さん金子さんMIYAVIさんのオールスターキャスト。しびれます。チョロくんいたなあ。ウメモトジンギさんもいたらしいが気付かなかった。
役者にはリアリティあるんだから、話にも、もうすこしリアリティがあればなあ。その世界のほんとうのリアルはよくわからないけど、問題は見てるほうが「リアルだなあ」と思えるかどうか。アダチんとこのグループだけじゃなくて、世の中には警察もいるしヤクザもいる。そんな中でタタキやってるわりには仕事が雑だし、バレるのが遅い。漫画だと気にならないのかもしれないけど、映画だと気になっちゃう。
原作にはいないとしても、ベテランの仲間を引き入れたり、せめて情報屋が年寄りだったりすればよかったのかな。社会に対する鬱屈は若者だけでなく、見捨てられた年寄りにもあるんだよね。ある一定の地域で2000万円も強盗被害があれば、犯罪者相手とはいえもっと大問題になってしかるべき。そして、あの3人はもちろん、見ている方にも「やったー」または「やられたー!」っていうカタルシスがない。それがこの閉塞日本だということなのかも知れないけど。「ザ・アウトロー」を見習ってちょうだい。
200
磯野マグロ

磯野マグロ