『花と蛇』をタイトルに冠する作品としてはロマンポルノで5作目にして最終作。ロマンポルノ全体としても晩期の作品である。シナリオはシンプルで、お話の内容というよりはその主演女優を起用しての濡れ場自体と、あとは変わった調教シーンを見せてゆくことで勝負している、という感じだろうか。
調教シーンとしては山芋で責めたり阿片を局部に垂らしたり、というシーンがちょっと物珍しいのだが、これらのシーンは要は催淫効果を狙ったものだとして、その「効果」がどのように出ているのかという部分の女優の演技がかなり雑だった様に思える。ココで思い切り燃え上がっていてくれれば、例えばその後のラストの描写とかにも説得力が出てくる様にも思うので、その辺の雑さも含めてそこはチョイと残念に思ったりもする。
あと、そもそも女優が総じてちょっとイメージと違うとゆーか…静子役もそうだが、特に秘書の佐伯役のコなんかはもう少し美形で品が在る感じじゃないとしっくりこないとゆーか…そこら辺も少し残念。