完全リメイク新作テレビシリーズ続編の劇場公開版。
旧ヤマトの「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」「宇宙戦艦ヤマト2」のリメイクとなっている。
第5章では15〜18話を収録。
さらばは鑑賞済みでヤマト2は観ていないので詳細な改変箇所はわからないが、相変わらずリメイクがうまい。
そしておもしろい。
テレサとの会合を果たし、デスラーやキーマンの過去のストーリーが語られるも、今作のメインは太陽系で繰り広げられる戦艦大戦だろう。
今まで我慢していた波動砲の大盤振る舞いに少し笑ってしまいつつも、作り込まれた多数の艦隊が放つ攻撃シーンの迫力は見事。
ただ、自分がヤマトに求めているのは人間関係の複雑さや、個人の葛藤から悩み解決への道順なので波動砲を撃つことを決断した前回からどのように話を進めるのか気になっていた。
そこへリメイクオリジナルの要素としてキーマンや加藤の悩み、葛藤、決断が描かれていて、戦闘をメインに据えつつもサイドストーリーを混ぜ込むバランスが素晴らしかった。
(個人的には主人公の古代君が空気になってしまったことに不満はあるが、長いストーリーの狭間なのでしかたない)
加藤を含め、みんな幸せになってくれ…。