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こはくのtheocatsのレビュー・感想・評価

こはく(2019年製作の映画)
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酷く生温い父親捜し物語

パッケージの絵面と文句に連れられてついついレンタル。往々にしてそんな映画こそ踏んづけてやりたくなるような代物というパターンが多いのだが・・

結果は踏んづけたくなるほど立腹することはなかったが、実にまどろっこしく、劇的盛り上げも驚くほど平板陳腐。いやはっきり言うと構成・カメラワーク・演出・そして一部コメディアンの演技などが下手くそでげんなりしっ放し。

長崎ご当地映画ゆえに地元の人達は思い入れがあるかもしれないが、方言など含め作品の良否はどうだったか尋ねたいところではある。

知的好奇心は沈黙。抒情劇であるにもかかわらず感情も殆ど無反応では肯定面を見出そうにもどうしようもない。

一つ明確な恨みとしてパッケージの裏面に思いっきりクライマックスの絵面を使っているが、それまで映画では顔を出していない父親がその絵面で予め分かってしまうというのはどう考えてもまずいだろう? 
「慟哭のクライマックス」なんて文言が書かれていたが、あんな盛り上げプロセスを欠いたとってつけたような下手な涙演技で泣ける人間がいたら、余程その人はピュアなのだろうと思うしかない。

高評価の方々には申し訳ないが0.8の一つ星
032103
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