あ、思い出した。この感覚。
普通に生きてるその笑顔の裏にはみんな、
自分が毎日感じているこの心の重いものを抱えて隠して生きているのか。
すごいな、隠し切れないわたしは弱いな。と思っていた時期があった。
叫びたくて、優しくされたくて、見放されたくて。
苦しかった日々を思い出した。
寧子の「私は私とわかれられない」「生きてるだけでしんどい」の言葉は
あの頃のわたしが感じていたものそのものだった。
自分でもコントロールできない「自分」嫌になるよね。
衝動を抑えれば そのやり場を失った塊は身体の中で暴れ回る。
生きていけないって思うよね。
そんな寧子にも寧子を「美しい」と言ってくれる津奈木がいる。
自分で心を動かされる人がいる。
それだけで生きる、生きていられるよ。
今はすっかり大人になって津奈木に近くなったわたしが
いつかの「わたし」の気持ちに引き戻してもらえた作品でした。
キャストも最高。
趣里は闇がある方が輝くように思う。最高。
もっと構えて観るべきだったな。