夢中になる。盲目になる。
まるで水中みたい。彼の声しか聞こえない。
彼が世界の中心になる。
彼のために地球は回ってるし私は生きてる。
機嫌がいい時は猫撫で声で私の名前を呼ぶ。
その声を聞きたくて必死になるんだ。
必死に彼の中を泳ぐ、泳ぐ。
必死になるとさ痛いのとか辛いのとか眠いのとか
大丈夫になるんだよね。
周りが私を心配しようとも私は全然大丈夫。
だってこんな私を必要としてくれてるんだよ。
理不尽だろうが夜遅かろうが朝早かろうが
関係ない。
だけどある時気づくんだよね。
あれ、泳いでたつもりが私は溺れてたんだって。
私はずっと溺れてたんだ。
こんな遥か昔の恋愛を
思い出させてくれる作品でした。
この作品を観て共感できちゃうことに
あの時テルちゃんみたいな恋愛をしといて
良かったなって思った。
あんなに人間に夢中になれることも
なかなかないだろう。
まぁそれが学生時代だったことが救いだわ。
この作品に共感できない人生よりも
共感して昔を思い出せる人生の方が私らしい。
みなさんの人生の中には
テルちゃんはいましたか?