ちびねこ

生きてるだけで、愛。のちびねこのレビュー・感想・評価

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)
2.8
リピートもの。
1度目は単にイッチャッてる話。
こんな女はいるだろうけど、こんな男がいるのかな?
青いドレスで走ったり、屋上で素っ裸になったり。
これはフィクションなんだけど、何をどう表現したいのか、何をどう伝えたいのかが全く分からなかったです。

2度目鑑賞。
所々、納得できるシーンが…。
寧子が津奈木を罵倒するシーンとか、躁状態になると何様?ってくらいに偉そうな口調、態度、行動になる。
ただ、あそこまで行ってしまうと、ほぼ社会不適合者。
確かにいきなり躁な状態が来ると次に来る鬱がとてつもなく怖い。
躁状態の時に決めたバイト、目覚まし時計をいくつもセットするのは働く気持ちがあるから。
なのに朝になると身体が思う様に動かない。
典型的な鬱状態。
ところで、あのバイト先のカフェは就労移行支援かなにかを行っているのかな?
マスターが、出来る限りサポートするって言ってたけど…。
だとしたら、ママ?奥さん?の、どうせ寂しいからでしょ?
鬱の人間に絶対に言ってはいけない言葉。
頑張れとかね、最近は言ってもいいとか聞くけど…。
躁鬱病の演出にしては、ひとつひとつが大袈裟だったりやり過ぎだったりで観ている人達に誤解を与えかねない。
ウォシュレットが怖いと言って、皆はそんな事は無いと言ったらいきなりトイレで暴れて壊してしまう。
社会不適合者でしょ?
それでも、あくまでも躁鬱病で押しますか?
躁鬱病の人をこういう風に表現、映像に残したかったのならそれはそれで構いませんが…。

因みに以前、ボランティアでケースワーカーのお手伝いをしていました。
お手伝いの範囲なので偉そうな事は言えませんが。

趣里、菅田将暉と2人の演技は良かったです。

「私は私と別れられない」
このセリフでこの映画は成り立っているような気がします。
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