T43

父、帰るのT43のネタバレレビュー・内容・結末

父、帰る(2003年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

これこそ想像も出来ない結末。
理解する知識が乏しいので
またあれこれ読んで考えたいと思う。

最後の写真がよかったな。



📘追記📗

これぞまさしく「父親殺し」じゃないか。
これは宗教映画だという事前情報を見ていたせいもあって難しく捉えていたけど、
(深堀りすればそういう内容なのかもしれないけど私には分からない)
見たまま、2人の兄弟が成長するために父親殺しをして一歩大人に近付いたという受け取り方でいいのではないか?と思った。
イワンの母親との関わりや、
車中での父親が通行人の女性を目で追うシーンは
エディプスコンプレックスも感じられて、
「聖なる鹿殺し」を思い出しもした。
それにしても強烈な作品だった。

追記の追記✏️

監督の父親は、監督が5歳の時に家を出て
別の場所で家族を持った。
そしてそこで生まれた子供に監督と同じ名前、
アンドレイと名付けたそうだ。
それを知った監督は完全に自分は捨てられたと認識したらしい。
そういう体験から生まれた本作であって
父親に帰って来て欲しいけど、自分は父親から
嫌われているという思いを浄化させたいために作った作品だが、この後も10歳前後の少年=監督自身を描き続けた。
そして監督自身も子供を持つが離婚しているという皮肉な現実。
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