あちゃん

父、帰るのあちゃんのレビュー・感想・評価

父、帰る(2003年製作の映画)
4.2

「あの人どこから来たの?」
『 "帰って"きたのよ 』

12年振りに現れた男は父だと名乗る
そして父と息子3人の旅に出かける一一





こ、、これは、、すんげえぞ。

最初は「なんだこれミステリーか?」と
淡々と進む物語を眺めていましたが
ラスト数分の畳み掛けと
見終わってから思い返して鳥肌が立った





12年居なかった父との7日間の旅。

"男子三日会わざれば刮目して見よ"

という言葉の通り
僅かな時間でも人は変わる。




父が教えたかったのは
生きていく上で必要なことで
強い男になって欲しいという
不器用な気持ちも込められていたのだろう
帰路に着くには父の教え無くしては不可能だった

そして多分頑固な弟も
潜在意識の中では父と認めていたのだろう
あれは反抗期のようなものだったはず




ああ〜色々考えさせられる

見て覚えろ、言わなくても分かれ
こどもにはそれじゃダメなのよね
ぶっきらぼうな口下手では愛情は伝わらない

どこに行ってたか何をしてたか
子供に隠さなきゃいけない理由は何となく分かるが…




かなり謎な部分も残ったけど
これあくまでも子供目線の話だから
子供は最後まで父がしていたことの全ては
知り得なかったってことかな
そんなモヤッとも込で作品なのかと。

う〜ん、噛めば噛むほど味が出る✨