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旅するダンボールのmiyuのレビュー・感想・評価

旅するダンボール(2018年製作の映画)
3.0
良かった。素直に生きている人たちが真ん中にいる。
やっぱり私も、古いものや、既にあるものをつかった働きをしていきたい、と思った。
とはいえダンボールは新しいものをつくってどんどん運んで売って、という活動の副産物である、というダブルバインドな感じも、なんもいえないバランス感覚が常に在るような感じがして不思議で面白い。
狙って感動が生まれるようなものでもないし、本当に何の脈略や意味も核心もない「好き」や「いいな」みたいなものを追っていくのがいいのだろう、と思う。絶対的な伏線とかつながりとかがあってこそ、ではなくって別にいい。なんとなくとても好きと思った段ボールをつくったデザイナーを追う、など、うすい繋がりを辿っていく旅の中でも来るときには感動はありうるし、それを追っていく旅はしっかりと物語にはなる、と思った。薄くてもなんでもいいから、追いかけて行ってたくさんの動きや制作をしていくことのほうが大切だ。
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