げ

来るのげのネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

劇場でみたかった.....!

かっこいいライティング、痺れる選曲、ド迫力の呪術合戦、この作品をドルビーアトモスで鑑賞したかった....!!

ぼぎわんはブギーマンが源とされているが、恐怖の対象が最後まで目視できないのは非常に日本的。山での神隠しや理不尽に襲い来る怪異も人ならざる者=自然と共に生きてきた日本的な思想が強いように感じた。
サントラで「母疑腕」と漢字が当てられていて、知沙を抱きしめる香奈や真琴の腕、怪異がセツ子の腕を奪ったシーンと重なる。

公開当時も話題になったしっかりした監修に裏打ちされた呪術総力戦の迫力は圧巻。覚悟ガンギマリ神官爺、ゆるゆるJKから一転し開戦のゴングを鳴らした巫女、カッコよすぎる柴田理恵、荘厳な祝詞からファブリーズまで新旧問わず東アジアの呪術が結集って昂らないわけない。

また、そこに重なる音楽も素晴らしい。
evil and flowersってBONNIE PINKだと鑑賞後に気付いた。
人の元へ来ては去る幸せや不幸せからは逃れられることはできないけれど、そこに踏ん張ってただ風を受け入れる力強い歌詞が比嘉姉妹を感じさせグッとくる。
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