もめん豆腐

来るのもめん豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

知り合いが怖くなかったよと話してたので気軽に鑑賞。
が、しかし!あてくしが苦手な“怖い顔”が2回も出てきて悲鳴を上げそうになってもうた。丑三つ時だったんでね、慌てて早送りっすよ。やめてけれ。しばらくは黒木華ちゃんを見られない…。怖かった…。でもね全体的にとても楽しめた。話も映像も役者も引っくるめて全部良かった。
前半の一時間、全体のちょうど半分は胸糞コメディなんだけど唐突に血飛沫が出てきて、そこから急に血の量が半端なくなって「血の量www」とツッコミたくなるほど血がブシャー!ブシャー!と容赦なく吹き出す。血が苦手な人には不向きな映画だけどネタバレ設定にしちゃったから伝わらないか…(伝われ!)。
妻夫木くん演じる田原秀樹が法事の席からクソ過ぎてクソ過ぎて後ろから卒塔婆で殴りつけてやろうと思うたし、秀樹の母親もクズだし、そこから盛大なホームパーティーをお腹の大きい妻に準備させた件でも、ワインの瓶をシンクで割ってから殴ってやりたくなった。こやつは人として何一つなってない。そりゃあぼぎわんも“来る”わ。寧ろ来い!来い!来い!真っ二つになった時はワロタわ。
映画内では来るとしか言われてないけど敢えてぼぎわんと勝手に呼ばせてもらうが、ぼぎわんの力が強すぎて柴田理恵さん演じる霊媒師も沖縄から参戦してくれた霊媒師も、まるで『オーメン』でダミアンにやられてしまう神側の人たちのよう。そう、この映画は『オーメン』に少し似てる気がした。嘘つきで誠実さを母胎に残したまま生まれてしまった田原秀樹の呪いを身近な周囲の人間が受けてしまう因果。
おまけに青木崇高さん演じる津田の役割により“ヒトコワ系”も加わり、ホラーとしてもうまくまとまってた。どうせなら田原の愛人→津田の女=どうなったのか教えて欲しかったな。
1部が田原秀樹、2部が香菜、3部が野崎らしい。香菜の部で秀樹の部での疑問がほぼ回収されるが、野崎の部では真琴ちゃんと琴子さんが活躍し、霊媒師を演じたカッコいい柴田理恵は死すという観客が胸熱になる場面が多し。
これ観てたら原作を読んでみたくなったよ。原作ではぼぎわんの正体もわかり香菜も死なないらしい。
もめん豆腐

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