もめん豆腐

ダウントン・アビー/新たなる時代へのもめん豆腐のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ドラマも(多分)全部観たはずなんだけど、これまた恐ろしいほど忘れてる。大まかなことしか覚えてないや。
でも、シニカルで前衛的なヴァイオレットおばあさまがこの作品の最大の魅力だということは断言する。そしてそのおばあさまが今回の主役だと思われる。セリフに
「という訳で失礼するわ。わたくしの謎めいた過去について大いに議論しなさい」と言い残し皆を置いてさっさと退出する時も孫娘メアリーを軽く皮肉っている。“隙あらば皮肉る!”ヴァイオレットなのだった。いやいや、みんなアンタの話をしてるんだよとツッコんでおく。ヴァイオレットったらなんと英国人らしいこと。
この映画は、ヴァイオレットが相続した別荘、その別荘を見に行く一行と迎える公爵家の親子、活動写真の人々、トムの再婚、トーマスの変化、などなど盛り沢山過ぎるが、これまたうまいこと時間内に丸くおさまって良かった良かった、一件落着な訳である。
散々騒ぎを起こし、息子に「私は父上の実の息子ではなかったのか…」と悩ませたくせに死に際に真実を話すところもヴァイオレットらしい。彼女が出てくると毒を含んだクスッとした笑いがもれるから好き。マギー・スミスはまだまだ長生きして毒吐き演技をして欲しいものだ。
その他は特にこれといって目新しい話はなかったものの、いつも気になる“メアリーがなぜモテる!?”の疑問は今回も深まるばかりだった。
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