このレビューはネタバレを含みます
Jホラー観たくて手に取った人は、あれ？そっち系？と展開についていけないかも。
けれど、絶妙に人間の嫌〜な面や、人の心理的に嫌な描写を表現していてある種の怖さはある。
これは中島哲也さんだからこそ、な気がする。
霊の登場のさせ方もそう。
絶妙に「嫌〜」な感じ。
廊下の「来る」シーンは他の貞子やら伽倻子やら他のJホラーと比べて大味ではない、でも、希望であったはずの皿を悉く踏み付けて走ってくるシーンは絶望そのもので、しかも速い。
瞬間移動みたいな白ける演出ではなく、逃げ場を作らせずに真っ直ぐ走ってくる描写が中々心理的にジワリとくるものがあって、個人的にはホラーが得意なのだが、あのシーンを観た後に夜家の廊下を見るとゾッとしてしまった。
そんなワンシーンを魅せていただいたことに満足、って感じの映画でした。
