せびたん

来るのせびたんのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
3.5
タイトルが『きっとくるー』を連想させるので安易な二番煎じかと思ってたけど。そういうわけじゃなかったです。
あちらが文化系ホラーなのに対し、こちらは体育会系ホラーって感じ。

最近の邦画のホラーはマンネリ化しちゃってて、かといって伝統芸的な様式美も産み出せてない(アニメ界はこれがうまい気がする)ことを私は勝手に危惧してるのですが、本作は全然違う角度からのアプローチでよかったと思います。途中から怪獣映画みたいになっとったし。

私が文化系(バドミントンと卓球とソフトテニスは文化系)なせいもあり、私のホラー10ヶ条(未完成)に本作を照らし合わせると、本作はホラーかどうかがとても微妙になってしまうので今ちょっと悩んでますが(笑)、世間的にはウケそうなホラーということで間違いありませんでした。実際わりとおもろかったです。こういうホラーもあるよ、ということでお薦めしたくなる作品。話的には胸クソなとこ多いけど。これはこれでアリだなっていうか、斬新なところは積極的に評価しとります(←謎の上から目線)。劇画っぽくさくっと見れました。

クライマックスでのアメノウズメみたいな踊り、もっとじっくり見たかったです。
て言いますか最後のあの総力戦全般をもうちょいじっくり見せてほしかったっ!
がっつり描くべきなのはあそこだと思った。

オレンジ色の髪が自然に見えたので小松菜奈すげーて思いました。小松菜奈さん演じる女性の母性も本作のテーマのひとつでした。

この監督の作品をおもろいと思ったのは『下妻物語』に続いて2作目。ひょっとしたら『渇き。』がヤバかっただけなのかも。
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