トランスマスター

来るのトランスマスターのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
1.0
♯151 ♪オムライスの国に行ってみたいなー♩

埼玉県和光市が舞台
イクメンブログの更新に取り憑かれた新米パパさんとその影響をモロに受けワンオペ育児で精神を病んでしまった妻。無邪気な娘の三人家族を襲う世にも奇妙なアメージングストーリー。
イクメンブロガーは親友の民俗学の大学教授の紹介でオカルトライターと台東区千束在住のパンクキャバ嬢霊媒師も巻き込んで対処するが「くーるーきっと来る」の霊力が強すぎる為、最強の霊媒師が仲間に集合をかけみんなで除霊を行う神道and真言宗エクソシスト・アセンブル・エンドゲームです。

◆良い点/注目ポイント
・松たか子からのスマホによるアドバイスで妻夫木くんが家中の鏡を割ったり刃物を引き出しにしまったりしている最中に固定電話から真逆の指令が来るところがかなり面白かったです。
・後半の霊媒師アセンブルの神楽や祝詞や護摩祈祷など東洋の悪魔払いシーンは胸熱。柴田りえの演じる霊媒師の背中に彫り込んだ大日如来のタトゥーは渋すぎます。

◆改善点
・ジメジメしたJホラーを期待していたのにスプラッターありポルターガイスト現象ありで『リング』や『呪怨』のような心理的な怖さは一切有りません。
・マンションや建物の崩壊のCGがTVの再現VTR並のクオリティの為、建物を壊す映像を撮りたいのであればローランド・エメリッヒ監督に外注した方が良いと思います。

◆総括
・Jホラーってハリウッドに唯一勝てるジャンルだと思うので大切に育んで欲しいです。ちなみに私はホラー映画でビビることはないのですが、『東海道 四谷怪談』と『怪談 牡丹灯籠』を見ようかどうかいつも二の足を踏んでいます。

-2020年 151本目-