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あの日のオルガンのmakkonのレビュー・感想・評価

あの日のオルガン(2019年製作の映画)
4.0
実話をもとにした戦時中の疎開保育園のお話。保育園が舞台だけども、子どもメインというよりも、戦火から子どもたちを守ることに奮闘した20代の若い保母さんを中心にした構成。主演の主任保母役(怒れる乙女楓先生)の戸田恵梨香さんの安定の演技力で戦時中の緊迫感が感じられる一方で、W主演のドジっ子保母みっちゃん先生役の大原櫻子ちゃんのバランスがとてもよい。大原櫻子ちゃんの歌うシーンはどれも印象的で、演技もよかったし、劇中のオルガンと子どもたちの歌声もいいBGMになってた。
戦時中の話なので、どうしても悲しい描写や息をのむような空襲のシーンも一部あるけれども、疎開先の田舎の自然の中で、悩みながらも”文化的生活”を送ろうと前向きに頑張る姿に感銘を受ける。

監督のトークショー付試写会にて鑑賞したので、キャスティングや撮影の裏話がきけておもしろかった。
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