よもぎ

ヘレディタリー/継承のよもぎのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
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めっっっちゃ怖い。観た直後の感想が「ヤバいもん観ちまった…」な映画。
キャッチコピーの通り「完璧な悪夢」。ほんとそれ。

変わり者だった祖母の死を切っ掛けに遺された四人家族を襲う悪夢。
序盤、普通だった家族の日常から崩壊の終盤まで始終薄暗く不穏な空気が家族の暮らす家を押し包んでいる様に息苦しい。
観客を驚かす様な大音量の効果音も無いのに、部屋の隅や人物の背後、暗がりの中に潜んで居るかもしれない「何か」への始終纏わり付く様な不安が些細な不協和音や生活音すら観客に大きな恐怖を与える。精神的にめっちゃやられる系ホラー。

「TOHO系で此処までやるホラーを上映するとは…」って変な方向に驚いてしまう程に残虐で衝撃的な描写も至る所に。
これがPG12?嘘やろ?って位小学生に一生モノのトラウマを植え付ける事間違いなしなアレやコレ。ほんとヤバい。何食ったらこんなん思い付くんスかって感じ。

冒頭から幾多の伏線が張り巡らされている脚本もヤバい。考察し所が盛り沢山で鑑賞後は呆然としてしまう。でも概ねの疑問は公式HPに解説が載せてあって解決&納得出来る親切設計。手厚い。

あまりに謎と不安過多な空気感に結末は不思議とちょっと安心してしまった感…。不穏には変わり無いんだけど。

いやぁ…ヤバいホラーだこれは…。
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