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ニトラム/NITRAMのよもぎのレビュー・感想・評価

ニトラム/NITRAM(2021年製作の映画)
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オーストラリアの銃規制の切っ掛けとなった無差別銃乱射事件が何故起きたのか。"二トラム(愚鈍)"と呼ばれた青年について。

蔑まれ揶揄され孤立し…という動機となる犯人心理は理解出来る。でも救いの手を差し伸べても跳ね除けられ助言も何もかも聞き入れられず何もかも理解し合えないのであればせめて自己防衛的に目を逸らす事しか出来ない気がする。
じゃあ"どうすれば良かったんだろう"、の国としての答えが銃の規制だったんだろうけど最後のメッセージを読むとそれすら無意味で答えの出ない問いに無力感を感じる。ただそれと同時にせめて日本が銃の売買、所持が基本的に禁じられている国で良かったと安堵してしまった。多分マーティンはこの狭い島国にも大勢いる。

"二トラム"、マーティンを演じたケイレブ・ランドリー・ジョーンズをちゃんと把握してから観た(意外と出演作観てたけど記憶が…)のは『ドッグマン』に次いで二作目だけれど立ち姿といい表情といい、何とも表現しずらいんだけど独特の雰囲気があってやっぱり良いな…好…。
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