あんたら一体なんなんーーー!!!
はじめからずっと不穏な空気が漂っていた。
妹を死なせてしまった息子、母になることを恐れて息子を流産しようとした母。中盤は悲しい気持ちで胸が痛くなる。
しかし、後半は一気にキテレツな展開となり、あれよあれよという間にエンディング。え、どゆこと、である。
つまりは、祖母が悪魔信仰の教団で、その悪魔を身に宿らせていたと。しかし健康で若い男性の肉体のほうが悪魔のいれものとしては都合がよいようで、息子の肉体を使おうと思ったがそれを拒んだ息子に自殺され、しまいには娘に男児を産ませて、いつかは使おうと思っていた。孫娘には、おそらくその悪魔信仰のさまざまなことを教えていたのだろう。なにやら工作していたのも信仰の儀式に使うものだったのかもしれないし、、、、儀式の舞台となっていたツリーハウスを気に入っているところからも推測できる。祖母のおかげで、娘も残忍な行為を好むなど、奇妙な子に育ってしまったのだ。
きっと母アニーも、はじめっから、祖母が信仰していた悪魔に取り憑かれていたんだろう。冒頭の祖母の葬式のシーンのときに、あのペンダントをつけていたのだから。
でもどうして、娘チャーリーは死ななければならなかったんだろう、、、。祖母の遺体も首を斬られ、アニーも自らの首を削ぎ落とし(最大の恐怖シーン)、なんだかわからないが、首なしになることに、信仰上なんらかの意味があるのだろうけど。「犠牲は恩恵のためにある」祖母の遺言は、それらの死と悪魔の正式な継承のことを指すのか。
一瞬で朝がきたり夜になったり、室内を思いがけない角度から撮影するなど、恐怖の演出に工夫が見られ、ホラー映画としては見どころが多いと思われた。
ドールハウスがもっとなにか意味があるのかと思ったけれど、なかったのが残念。意味深な見せ方だったのに。
あと、取り憑かれたお母さんの身体能力高すぎる。