雨丘もびり

ヘレディタリー/継承の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
2.3
ポイッ!シュボッ!
あははは!そっち燃えるんかーぃ!(大笑)

わー!説明セリフばっかり+じりじりテンポがツラい!!
登場人物たち全員が心を閉ざしたまま、ひとの話を聞かず、自分の主張を押し付け合う地獄。

【監督自身の箱庭療法】
彼にはこう見えてるのでしょうね、他人が。世界が。
言葉を尽くしても、言葉を尽くされても、"理解しあえない"不気味な状況。
それがつらいから、映画にして客観視しようとした、と。

「夢遊病のせいなのに、何で赦してくれないの!?」
ほんとうは病気のせいじゃないってバレてるからでしょ、相手にも自分にも。
あ.ん.た.は.我.が.子.が.嫌.い.な.母.な.ん.だ.よ.

言葉で取り繕った自分を提示しても、ホンネを包み隠さず吐き出しても、相手には受け入れてもらえないし赦されない。
うん、ま、そりゃそうでしょうね。
自分のクズさを認めたくないし、認めて自白したところで責められるだけ。
だから警察にも連絡しないワケで(帰宅後のピーターの何もしないっぷりは恐れ入りましたけども)。

あの夫はそんな悪い人じゃないと思うよ。ごはんもつくるし、子供たちの面倒だって見てる。
手を差し伸べてくれてないように見えるのは、"困ってる私は助けられて当然"という視点で睨みつけてるから。

そういえば子供のころ、夜中に揺り起こされて母に泣きながら謝られたことあったけど、内容も覚えてなければ意図もわかんないまま。
そんなもんだと思うんですよ。蒸し返してもあれだしさ。今ではフツウの関係だしバランス取れてると思う。

言葉に置き換えて懺悔すれば救われる、という教義の限界を思い知り、別の宗教に染まります、って主張したいのかな。。。ちょっと私はパスだな。


う~ん、そぉーだねぇ~~~っ(-"-;)
この映画にどっぷり浸れる時期は、もう過ぎてしまったわね、私は。
30前の、すべてにイラついてた空回り季に触れてたらヤバかったかも。
世界を呪うヒマないくらい私は今テンパリストだから!!!悪魔が入り込むスキが無いのだよー!!!。