tttttk

神の日曜日のtttttkのレビュー・感想・評価

神の日曜日(2018年製作の映画)
4.0
福音派の大きな特徴は、聖書を解釈くするのではなく、聖書の言葉をそのまま信仰の対象にしているのだったかな。政治との関わり合いが密接であるなど。
私の母教会は、西方教会から派生したブリッジ・チャーチという位置付けにある。あらゆるキリスト教の教派において、中道的な立場だ。
そういうわけだから、教派はもちろんのこと、教会や信徒のなかでもその信仰の濃淡はさまざまで「信仰的な良心に基づいた良心が認められている」とある教会だ。解釈や信仰のあり方は人それぞれでいいよね、という私ははそういう教会に在籍しているクリスチャンである。
神様って多面的だからみんなの視点を持ち寄って立体的にしていこうね、と教会問答で教わった。
そういう自分の信仰からこの映画を観て、みんな大好きなヨハネによる福音書3章16節が思い起こされた。『神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで、永遠の命を得るためである。』とあるように、キリストがこの世に現れてからというもの、すべての人の救いの光だ。信仰は責任のひとつで、神様の愛を忘れずに生きる責任である。信じるものしか救わない神様を信仰する責任ではなく、神様から受けた命に責任を持つということなのだと解釈している。
また、この世を生きる人間の孤独を思うとき、神様の孤独を思わずにはいられない。ホセア書6章6節に『わたしが喜ぶのは愛であっていけにえではなく、神を知ることであって、焼き尽くす献げ物ではない。』とあるように。
ピアソン牧師が見た神様は、私の信仰の視座からの神様に近いと感じられた。あらかじめ救われている私たちの力を信じてくださる神様、その神様をどうしたら愛せるか、そのご計画に身を委ねることができるか。
宗教映画を観ると、信仰を新たにして日々の祈りに向き合うことができる、そのことに感謝します、アーメン。
tttttk

tttttk