ゆき

サタデー・フィクションのゆきのレビュー・感想・評価

サタデー・フィクション(2019年製作の映画)
4.0
虚栄心

2019年製作の作品がようやく日本に。
舞台劇と現実世界がシームレスに繋がっていく126分。
いくつか繰り返されるセリフがあり、出来事が重なっていく構造によりどんどん人物描写が深まっていくのがたまらない。
愛情を根底におき、音を遮断したり、視界を遮断したり。不自由さが感情を増幅させる感じにゾクゾクする。
言葉のないエピローグが最高だった。
ロウ・イエ監督、20年振りの上海での撮影だったとのこと。アクションシーンも多い中、代役なしで挑んだ俳優さんたちもすごい。
「上海の死」も読んでみたい。
****
上海に人気女優が訪れる。それは日本が真珠湾攻撃をする 7 日前だった。彼女には裏の顔があり、暗躍する各国の諜報部員たちと対峙することとなる。
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