このレビューはネタバレを含みます
トレイラーで少し惹かれつつも、他にも観たい作品が多かったので劇場スルーの予定だったが、評判が良さそうだったので観賞。沖縄の亜国島等で残ってる風習"洗骨"の為にそれぞれ問題を抱えながらも戻ってきた兄妹と、妻が死んで酒浸りな父。それぞれ現実を受け止めずに逃げている家族が風習の為に再会し、各々の不満をぶつけながらも最終的には現実と向き合えるようになる物語。
前半は各々の問題や家族の在り方等への不満をぶつけ合う描写が多いが、それを嫌な感じではなくコミカルな要素を入れつつ楽しめるように描いているところが好感。後半ある人物を投入することによって前半のコミカル要素をその人に集めているところも良かった。洗骨のシーンやその後のあることの描写はとても丁寧で、思わずジーンときてしまった。
役者陣も皆素晴らしく、特にしっかり者の常識人の伯母＝父の姉を演じられた方(失礼ながら名前を存じていない)や、後半出てくる鈴木Q太郎さんの存在感が素晴らしい。子役もグッド。
本作は風習の為に帰郷したことで救われる物語だけど、同時期に風習による苦しみを描いた「二階堂家物語」がやってるのがなんか面白い。
最後に。本作のコミカル要素は本当に面白く、劇場でも笑いが絶えなかったが、特に「馬鹿野郎！！」からの「セックスゥ！！」バチン！の件最高に笑った 笑笑
