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パッドマン 5億人の女性を救った男のtomomiのレビュー・感想・評価

4.5
インド映画って社会問題をおもしろく映画にするのがすっっっごくうまくない??びっくり。最初から最後までめちゃめちゃ胸を打たれた。

インドの学生の子と女性の権利について直接話したこともあったし、自分の知識としてわかっていたことではあったけど、やっぱり信じられなかった。身体も精神もしぬほどしんどくなるのに労られるどころか毎月隔離されて汚物扱い、衛生は最悪、、って、それが男性の目に届かない場所で当たり前に行われている状況、辛すぎる…。。
日本でも、生理について公の場で話すのはよくないとか、小学生の頃、男子がドッジボールしてる中女子は集められて生理について教わるとか、ほんとにあほらしいとおもう。コンビニの問題で生理用品とエロ本を引き合いに出すような男性って実際にいて、やばいなこの人、、と引きそうになるけど、でもまぁその人を作り上げたのは環境だから。悪いことでも汚いことでもないし、新しい命を育むために必要なんだって、幼い頃からみんなが当たり前に考えられるようにしなきゃいけないとおもう。いつまでもタブーにしてちゃいけないし、タブーってなんだよという話

もちろんストーリーもすごくよかった!ラクシュミは自分の奥さんを救いたい一心だから、離れ離れになってしまっても清潔な生理用品を届けるために頑張れて、でも奥さんはそれがどうしても恥ずかしくて受け入れられなくて、そんなことしなくていいからいてくれればいいと思ってて、、っていうすれ違い、わかるはわかるんだけど、いやわたしは絶対に奥さんよりパリのほうがいいなぁ…。。。けど彼女は彼女で、裕福な生まれで教育を受けてこれたから、あんなに知的で素敵な人に育ったんだろうなと思うと複雑。村の人たちにもイライラしちゃうけど、すべて慣習だからなんだよね。当たり前を疑うのは難しいけど、それが変革をうむのは間違いない。とにかく奥さんへの愛を貫くラクシュミがいい人すぎるよーー。
ラストはほんとに国連のスピーチを見てるような感覚だった、飛行機でひとりで拍手するとこだったーー!まじですごすぎーーーー!日本語なくて英語字幕で観てたから、ラクシュミイングリッシュがさらに響いた気がする!
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