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パッドマン 5億人の女性を救った男のColのレビュー・感想・評価

3.8
感動の実話ということで鑑賞に至る。劇場予告見たときは女性用生理用品で感動のストーリー?とイメージがわかず敬遠していたが結果見て非常に良かった。

冒頭10分間すでに主人公ラクシュミの人柄・奥さんに対しての愛情が満ち溢れて感動のストーリー一直線なのだろう予測したところから、インドの女性価値観、宗教観などの高いハードルに苛まれる。純粋な気持ちで行動するラクシュミに観る側もなんとかしてやりたい気持ちの中、終盤まで理解者が出てくるのが長い道のりだった。それでもナプキンに対する正しい知識を入れて製造していく成長するラクシュミを見守るのも楽しい要素になっていた。そして最初の理解者であるバリーの存在から好転していくシナリオ。

結果、彼の愛する奥様を守る純粋な想いは、女性を感染症から守るだけではなく、地域の貧困を救い、慣習・宗教観を打破し、資本主義の根底を考えさせる偉業となっていくラストは非常に感慨深い話だ。せっかく見守り続けていたバリーと決別する最後は心残りになるも、実話を元に脚色されたシナリオ故、口を出すのはナンセンスかと。
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