トムトム

ペンギン・ハイウェイのトムトムのレビュー・感想・評価

ペンギン・ハイウェイ(2018年製作の映画)
4.0
原作小説は未読。
町に現れたペンギンとソラリスの海の様な球体とお姉さんのオッパイの謎が絡み合うSFジュブナイル作品です。

森見登美彦原作は湯浅政明監督と食い合わせがイイかと思っていましたが石田祐康が監督した今作もすごく良かったです。

主人公アオヤマ君がとても愛すべきキャラクターです。
理知的で論理的、好奇心と行動力と男気に溢れ何よりオッパイが大好きという信頼の置ける男。
SF的な設定からカオスな展開になりますがとても小さな個人的なところに着地するエンディングは大好きです。

自らの仮説が間違っている事を願いコーヒーの苦味を知り、少し成長したアオヤマ君の幼年期の終わりを描く今作は心に刺さりました。
「スタンドバイミー」感や「ここは俺に任せて先に行け」展開など個人的なツボが満載です。
「ドラえもん」の劇場版のテイストが近いです。

終盤の疾走感と爽快感はかなりのモノで夏に観たい作品です。

アオヤマ君の「怒りそうになったらオッパイの事を考えればいい」というのは金言ですね。
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