｢この謎を解いてごらん。どうだ、君にはできるか？｣
原作者の森見登美彦先生の大ファンなので、今回はちょっとファン目線からのレビューとなってしまうかもしれませんが、どうかお付き合いください…！
四畳半神話大系、有頂天家族、夜は短し歩けよ乙女に引き続き、またまた大好きな森見登美彦の作品がアニメーション化
待ちに待った今作、もちろん公開日に行ってまいりました！
何度も読み返してきた大好きなあの世界がスクリーンで生き生きと動いている、それだけで感無量すぎて、鑑賞後気づいたらパンフレットをはじめ関連書籍を買い漁っていました…笑
普段は腐れ大学生をはじめ愛すべき阿呆達の冒険譚を描いている印象が強いであろう森見登美彦先生
そんな先生が郊外の住宅地で過ごした自身の少年時代と、ある日ドキュメンタリー番組で耳にした "ペンギン・ハイウェイ" 着想を得て書いたのが今作の原作です
森見作品としてはわりと珍しく爽やかで甘酸っぱい青春ものですが、独特の言葉選びや摩訶不思議な世界観は健在
それが今作で映像作品としてしっかり再現されていて、ファンとしてはテンションが上がりっぱなしでした
なんでこんなにペンギン達が可愛いの！アオヤマ少年とお姉さんのなんとも言えない関係！そして全て完全に解説していくのではなく、細部をぼんやりとさせたまま余韻を残す終わり方！全てが完璧に再現されていて制作陣には感謝しかないです！素敵な作品をありがとうございます！
果てしなく広がる好奇心、そしてキラキラと宝物のように輝く夏の冒険譚
ひと夏の爽やかな思い出として、どうかこの作品がたくさんの人に届きますように
少年少女よ、大志を抱け！
