地球外生命体

未来を乗り換えた男の地球外生命体のレビュー・感想・評価

未来を乗り換えた男(2018年製作の映画)
3.4
『東ベルリンから来た女』で知られるドイツの名匠クリスティアン・ペッツォルト監督が、ファシズムの風が吹き荒れたナチスによる史実と現代の難民問題を重ね合わせ、祖国を追われた人々が希望を求めてさまよう姿をサスペンスフルに描いたドラマ。

ドイツの作家アンナ・ゼーガースが1942年に亡命先のマルセイユで執筆した小説『Transit』を、現代に置き換えて映画化。

ドイツで吹き荒れるファシズムから逃れてフランスにやってきた青年ゲオルクは、パリからマルセイユへと流れ着く。偶然の成り行きから、パリのホテルで自殺した亡命作家ヴァイデルに成りすますことになったゲオルクは、そのまま船に乗ってメキシコへ行こうと思い立つ。そんな時、必死に人捜しをしている黒いコート姿の女性マリーと出会ったゲオルクは、ミステリアスな雰囲気を漂わせる彼女に心を奪われる。夫を捜しているというマリーだったが、その夫こそゲオルクが成りすましているヴァイデルのことだった。

★2018年ニュルンベルク映画祭(トルコ/ドイツ)
作品賞
★2018年ギュンター・ロールバッハ映画賞
男優賞(フランツ・ロゴフスキ)【市長賞】
★2019年ダブリン国際映画祭
作品賞
★2019年ポートランド国際映画祭
審査員賞
★2019年バイエルン映画賞
脚本賞
★2020年国際シネフィル協会賞
脚色賞
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