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未来を乗り換えた男のNightCinemaのレビュー・感想・評価

未来を乗り換えた男(2018年製作の映画)
3.5
戦火の元、主人公のドイツ人ゲオルクは他人に成りすますことでフランスからの亡命を図る。しかし、成りすました相手の恋人や在留ドイツ人達との出会いが、彼の決断を揺さぶっていく。最終的にゲオルクが取った行動とは―。

ここ1年ほどで公開されたドイツ映画は、どれも何となく運命論を感じさせている気がする。『女は二度決断する』『男と女、モントーク岬で』『運命は踊る』と、「あの時にこうしていなければ、今は?」というテーマを特に印象づけるような過去回想型の作品が多い。

この映画でも運命のいたずらという言葉が浮かぶ。ひとつの決断の重さ。選ばなかった道は永遠に選ぶことがない道。そんなことが静かに伝わってくる、結構好きな映画だった。 

でもエンディングテーマの曲調に驚いたのと、語りが多すぎる印象がありました。同じ街とはいえ、人が偶然再会できすぎている気も^^;それも運命といえばそうだけど、普通こんなに会えない。
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