序盤、森に伏せて隠れるシーンが異常に長い。
あくびが3回出た。
リアルさとありのままを忠実に再現するにあたり、なおかつワンカット撮影の為、入念に入念を重ねた下準備があったことは容易に想像できる。
なのに、なんであのシーンあんな長い?
リアルさを出す為の演出なのか、実際の事件の時間に忠実なだけなのか。
前者なら履き違えてるし、後者なら「映画」を破棄している。
終盤、崖の下で男と2人で話すシーンが異常に長い。
モキュメンタリー調とワンカットにした事で臨場感は出せている。
なのに、こういったシーンを所々挟む事で臨場感を失う。
リアルに行くのか、映画で行くのかどっちだい?
本作の場合そもそも「主人公」を立ててしまったことで矛盾が生じて、実際の事件時間に集約しようとする横軸と、映画としての演出を図ろうとする縦軸が噛み合っていない。
つまりは映画にする意味がないのだ。
意味がないので映画にはなってません。
「教材」若しくは「再現VTR」。
だからある意味見る価値は有。