このレビューはネタバレを含みます
【現実に引き戻す銃声】
ノルウェーで起きた連続テロの1日を再現した作品。
語弊があリますが、見つかれば射殺という究極のかくれんぼのようでした。
テロはどこか遠い世界の話、
ここは大丈夫だろ…。
今日は一応ダンスパーティーを中止しよう。
ふざけるのも不謹慎だ。
幸いにして巻き込まれたことのない人間が考えるようなことを話していたら…
いつどこで起こるか予測不能。
無関係だと思っていても、
その無関係な人々を対象にしている犯罪なのだから…。
極限の恐怖にどう対処するか。
無理矢理楽しいことを想像して精神を落ち着かせる余裕がある人は、ある意味肝が座っていてすごいなと思いました。自分だったらメソメソしながらひたすら匍匐前進かな。
そしてみんな最期を覚悟すると、家族への愛を口にする…。言える時に言っておかないと…。
Kajaはなんだかんだ勇敢な子でした。自分なら捜しに行ける度胸はないかも…。妹よ、姉の気持ちは伝わっているか(>_<)?!ナンパ野郎もなかなか良い人。皆さん架空の人物ですが、短い中でも性格が分かりやすく表現されていました。
Kajaに看取られた少女の演技が秀逸。とてもリアルで悲しくなりました。カメラが止まらないのに、口唇まで青ざめて来たように見えました。最期せめて独りでなくて良かった…。
最初の説明はないほうが、より参加者と同じ目線になり、訳の分からないパニックな状況をもっと実感できたのではないでしょうか。
ただのサマーキャンプかと思ったら、左派労働党青年部の集会だったんですね。
平和ボケを目覚めさせるような事件でした。
重要ではないけど、スマホのことでブチ切れる人は、男性だと思っていたら女性でした。