垂直落下式サミング

バーニングの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

バーニング(1981年製作の映画)
2.3
子供のいたずらが原因で全身に火傷をおったキャンプ場の管理人が、園芸ばさみを手に復讐をはじめるというおはなし。
女の子がシャワーを浴びるシーンは、最初は肩から上しか撮さないのでトップは拝めないのかと思ったら、しれっと胸までカメラを下げてくれる。やったー!乳房の形が良く大きな乳輪をした私好みの乳首だ。肌もきれい。
ストーリーはグッダグダで、まずもって問題なのは、火傷をさせられた男の心情が置いてきぼりのまま、前提となる事件の落とし前をつけるでもなく、5年前の件とは特に関係ないはなしが延々と続くところ。
なぜ殺人鬼は復讐という手段に至ったのか、決定的な動機となる場面が描かれず、事件の加害者とは関係ない若者を次々と殺していく様子に共感もできないので、なぜこんなことをするのか納得度が低く、空っぽな印象を受ける。
見物はトム・ザヴィーニの特殊メイク。振り回したはさみの切っ先が喉を貫き、頭部をえぐる場面は、なかなかバイオレントなショック表現。不安定なボートの上で皆殺しを披露してくれる。しかし、そのスラッシャーシーンを出し惜しみするわりには、編集にひどく起伏がなく、全体としては面白くない。
殺人鬼の姿をなかなか見せないことで物語の推進力を持続させるタイプの映画なのだけど、カップルが裸で川を泳いだり、みんなでカヌーを漕いだりして遊んでいる様子をみているうちに、だんだんどうでも良くなってきてしまった。
リア充たちがイチャついたり殺されたりしていく傍らで、一方ではクラスのイケてないやつに焦点をあて、催しに参加するもぜんぜん楽しめない孤立感をつのらせていく様子を平行して描いてはいるのだけど、ネアカの味方じゃないからって、だからどうしたという内容ではある。
ホリー・ハンターのデビュー作らしいのだけど、どれが彼女なのかぜんぜんわからない!カメレオン俳優とはこういうことだ!