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The Crossing -ザ・クロッシング- PartⅡのhonestakiのレビュー・感想・評価

3.8
1945年生まれの監督、その親世代は動乱の時代を生きてきた方。
映画化に至っては使命感とも思えるものがあったのだろう。

台湾と沖縄にルーツを持つ金城武が、かつて”二等市民”と呼ばれた”元日本人の台湾人”を演じるのも面白い。
島国生まれの俳優だけど、より広い土地が似合う人。
そのお相手を務めたのが長澤まさみなんだけど、圧倒的な存在感を放つチャン・ツィイーやソン・ヘギョと比べると可哀想なくらいの違和感。格の違いとはこういうことか。
撮影スケジュール変更に売れっ子女優は合わせられなかったのか、監督に気に入られなかったのか、出番も少なければ印象にも残らない。大好きなのにー。涙。
何より、カツラが変です。本当に。
あのカツラを選んだの誰?!着物もおかしい。

前編、後編に分かれているけれど、前編は後編の予告編のような内容。興業的にも失敗したようだし。
それでもやはり観ておいて良かったとは思うから、スターパワーはスゴイ。
チャン・ツィイー演じるユイ・チェンとトン・ターチンの巡り合いは胸を打つものがある。
この作品においては白い鳩はとても効果的で、「太平」の意味深いものだった。
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