アリスinムビチケ図鑑

コーヒーが冷めないうちにのアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

コーヒーが冷めないうちに(2018年製作の映画)
3.8
風邪で熱を出したり、身内が倒れて病院に通っていたりで、中々レビューを書けなかったので、
2週間くらい前に観た記憶からのレビューです♪
☕️🍪☕️🍪☕️🍪☕️🍪☕️🍪☕️🍪☕️🍪

これは4人の異なる人物の4つの過去からなる時の中の物語です。

フニクリフニクラ、カウンターのある小さなカフェ。
美味しいコーヒーと、物静かで可愛い店員とマスター、常連客。
彼女達は皆、1つの都市伝説的な、魔法の様なある事を目的に毎日ここで長い時間を過ごします。

店の中央にある1つの席、
そこに座って戻りたい時間を強く念じると過去に戻れると言うのです。

但し、コーヒーを入れてから、そのコーヒーが冷める前に飲み干すこと…。

この店に過去に来た人としか会う事は出来ません。

過去は変えることはできません。

その席には先約がいます。
その人がトイレに立つそのタイミングで座って下さい。

そして勇気のある若い女性が…
コーヒーの香りと共に大好きな男性の元へと時を超えて…


フニクリフニクラって言うカフェの名前と言い、
時を超える時の水の中に落ちて行く感じが不思議の国のアリスの様だったり、
テーマが時間だったり、
大好きなデティールばかりで、
そのまったりとした不思議な時の中に自分も何時迄も居たいと思いながら観ていました。

皆さんと同じく、私も薬師丸ひろ子さんと松重豊さんの老夫婦のお話が一番感動しました。
お二人の演技力でどんどん感情移入して、
気がついたらポロポロと大粒の涙が頬を濡らしていました。

ただ、個人的にはラストのストーリーにもう一捻りあればそこでも感動できたのかなぁ…と思うと少し物足りなさがあり残念な気がしました。

全体的には不思議な雰囲気で、
登場人物、其々が時の中に何かを得て成長する感動ストーリーで楽しく観ることができました。


原作未読で観に行ったので、
シリーズ3冊とも本屋に寄って買って帰りました。
映画の後に読む本はまた違った味わいのストーリーに感じるかも知れないですね♪