まりん

子どもが教えてくれたことのまりんのネタバレレビュー・内容・結末

子どもが教えてくれたこと(2016年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

子どもたちは、明るくて強い。そして、可愛い。
健康な子供たちより余程充実した表情をしている。

だけど、そうじゃ無い。そうだけど、そうじゃ無い。
いつも背負っている可愛いティンカーベルのリュックには薬剤を定期的に静注するポンプが入っている。いつも背負っているんじゃない。生きる為に下せないんだ。
ママに会える日が遠いと嘆いたり、慣れた筈の管を通す行為に顔を埋め泣いたり。
常に全身に包帯を巻かれ、不平も言わず明るく賢く笑いながら、やり直してくれる?って切羽詰まった顔で頼む。痛いのだ。むず痒いし。

辛くない筈がない。沢山の友を見送って。痛い治療に耐え、家族と離れ、学校にも中々通えず。
それでも、物心ついた時からそうだから、そうじゃ無い自分を知らないから。家族も一緒に戦っているから。
理解してくれる友が居るから。
彼らは生きる為に小さな体で、必死に明るく生きようとしている。

息苦しくて、愛おしくて、泣くよりも、微笑みながら見守っていた。
あの子たちはまだ自由を満喫していて、そうじゃ無い親も居て、その子たちはどうしているんだろう。
希望は持てているのかな・・人生楽しんでいるかな・・
我が子に明るく楽しく厳しく接している親たちも、本当は泣いていると思う。何度も何度も。震えて、崩れ落ちそうな時も有ると思う。
だけど、誰の人生も一度きり。いつかは終わりが来る。長かろうが短かろうが、最期に思い出せる幸せな事が多い方が良い人生だと思う。多分ね‥

誰の人生も、可能な限り幸せで満たされますように・・
まりん

まりん