ボクシングが物語の鍵として根底にずっと流れているものになっていて、そこに複数人の登場人物の人生が投影されていく。テーマとしては出会いとタイミング。そして伝えたいことは些細かもしれないけど踏み出す勇気。
ボクシングは試合をしたら勝敗が決まるものだけど、人生は何が勝ちで何が負けかというのは各個人の価値観で変わる。そして行動しないことには勝ったも負けたもないし始まるものも始まらない、ということを教えてくれている。
萩原利久やっぱりいい俳優だと思った。この作品では地味ながら友達もいて、最後は自分で人生を切り開いていくことが出来る強さのある役。父のことを見下していたが、その人それぞれの戦い方があることを父のある行動から教わることで価値観が変わった。
その成長する姿を少ない時間で見せてもらった。