師匠とたけや脚本・監督の良さは既に多くの人に語られてると思うので、私は脇の俳優さんのことを少しだけ。中島歩さんは、普通にそこにただいるだけで本当はとてもハンサムな人なのに、この物語では完全にオーラ消しててぬぼっとした兄ちゃんなのがすごい。ナイツの土屋さんの演技もめちゃくちゃイイ。彼がいなかったらツービートは存在しなかった訳だからすごく重要な人物なんだけど、サラッとたけをお笑いに誘って、フラッとスターダムにのし上がっていくのが、きっとあれよあれよと言う間だったんだろうなというのが佇まいや雰囲気から伝わってくる感じ、適役だった。門脇麦さんが「もう戻ってこないで」と送り出す場面がすごく泣けた。師匠との再会も泣けたし、師匠のお葬式も泣けたけど、私はここが一番泣けた。麦さんはダンスシーンも素敵だった。
漫才もタップも一畳あれば出来る芸という所は変わらない。それをエレベーターの中で表現するのは思いつきそうで思いつかない。
また、人にはルーツがあり、若気の至りから不義理することがあっても、いつまでも受けた恩を忘れず、必ずその恩を返すという気持ちを持っている人が成功するし、皆から愛されるんだなと思った。
