ランナー

アイネクライネナハトムジークのランナーのレビュー・感想・評価

4.4
令和元年15本目、2019年32本目の映画館での映画鑑賞。

一言だけ。秀作。しかも、広く受け入れられる心温まるストーリー。

本作を選んだ理由は二つ。
まず、多部未華子さんのお芝居が好きなこと。
さらに、伊坂幸太郎さんの原作で仙台で撮影されたこと。

原作未読なのですが、計算し尽くされた作品がベースだと思う。
本作は、このベースを大切にし、丁寧に撮られたことが画面から伝わってくる。
最初から最後まで、ふとしたワンシーンも緻密な計算のもと、後々の場面、展開に繋がっていく。単なる伏線回収とは表現したくない… そんな感じ。綺麗なジグソーパズルが完成していく過程を穏やかに、そして優しく描き出している。

運命の出逢い。振り返って、この人と出逢えて心から良かったと思える。
恥ずかしながら、私は単身赴任の身として、遠く離れた糟糠の妻を思い出す…
子どもたちは元気だろうかと頭をよぎる。

素晴らしい作品です。
広く皆さんにお勧め出来ます!

おっと…
斎藤正義さんの音楽。そして、脇を固める俳優陣も素敵でした!
東北ならでは、サンドイッチマンさんも出演しており、驚きました…