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パラレルワールド・ラブストーリーのビレッジのレビュー・感想・評価

3.0
原作小説は結構夢中になって読んだぐらい面白くて、小説の深さというか、文字トリックにまんまとやられたなと思うほど驚いた記憶があります。
の、実写化の筈なんですが、なんだこの面白くなさは?
まずね、主役の玉森裕太が周りと比べて演技が下手すぎて見てられないです。
一人だけ台詞を言わされてる感が強く、どう見ても賢い研究者には見えないし、学生の舞台を見ているみたいで監督は怒らなかったのか?
一方、渋谷翔太は安定の上手さで足を引きずってコンプレックスを抱えた若い研究者を違和感なく演じていました。
吉岡里帆も自己主張が強く決して上手いとは思いませんが主役と比べるとめちゃくちゃ自然に見えましたし、ラブシーンや表情の作り方など頑張ってたと思います。一人だけ演技が下手だと周りがちゃんと台詞を気持ちを込めて話してるのがわかりました。良い発見かもしれません。
物語としては原作を改変と端折り過ぎて恨み辛みや物語の核となる部分が表現されておらず見事に失敗作となりましたね。残念です。
どうせ改変するなら年齢設定などを気にせず西島秀俊とかが主役ならよかったのにな。
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