クリストフォルー

チャーチル ノルマンディーの決断のクリストフォルーのレビュー・感想・評価

3.9
チャーチルの著作(第二次大戦の回顧録など)を読んだことがあるので、本作の人物像は実像とかけ離れている気はするが、政治家や軍人こそ、過去の失敗や犠牲を無視してはならないというひとつの理想を描いていると思う。
“ダンケルク”も“ノルマンディ”も、近年の映画でリアルに再現されているが、単に歴史(戦史)の転換点としてだけでなく、それがもたらした痛みや傷も受け止めなければ映画を観る意味がないし、制作する側もそれを望んでいるはずだ。
なにより、失敗から学ぶことも悔恨もなく、無謀に戦争を遂行した軍人や政治家によって無辜の犠牲を払わされた日本人は、反日などとわめく前に、過去とちゃんと向き合える映画を作るべきだと思うよ。
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