チキモフウリバン

家へ帰ろうのチキモフウリバンのネタバレレビュー・内容・結末

家へ帰ろう(2017年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

歴史を学ぶ事の大切さを改めて凄く感じた。
過去にあった悲惨な出来事を知り、後世にも伝え、人間が犯した過ちを二度と繰り返さない様にしなければいけませんね。

女性教師のように爺さんの気持ちを想像して理解しようとする素敵な心を持ちたい。
あの女性憧れです。
服の上を歩くシーンが大好きだ〜。
服が汚れるのに。素敵すぎる。
女性の心の温かさで自然と泣けた。

ホロコーストから70年も経っているのに爺さんの心の傷は癒えない。
私たちが今感じている当たり前の幸せが、奪われると考えるだけでも爺さんの心の傷は想像を絶する。
「聞いた話では無いこの目で見た」この言葉が印象的だった。そして役者さんの迫力が凄い。

飛行機のチケット取ってくれた舞台女優、
ホテルで出会った人生色々の老女、
娘の家に送ってくれたミュージシャン、
お金を貸してくれた喧嘩別れした娘、
ドイツに足をつかない様に服を敷いてくれた教師、
嫌々ながら目的地まで送ってくれた看護師、様々な人に支えられ命の恩人と再会出来た爺さん。
過去に悲惨な経験をした頑固な爺さんでしたが、次第に心を開く様になったのも人生捨てたもんじゃ無いと思えたからかな。

恩人爺さんと再会できて家に帰れた爺さん幸せそうだったなぁ。恩人爺さんの優しさが滲み出る表情にホッコリ。

時には残虐だけど人間は素晴らしいと思える映画でした。

最後の看護師が何も言わずに立ち去る感じもカッコいいなぁ。自分だったら、先に帰りますね?って爺さんに確認とって帰るかな。