せ

ともしびのせのレビュー・感想・評価

ともしび(2017年製作の映画)
3.3
アンドリューヘイの「さざなみ」が観れないので「ともしび」を。

良かったです。

ベルギーの寒空と雪、乾いた空気感が彼女の人生終盤を一層物悲しいものにさせている。

これからがある若者や子供と、人生の終わりが近い主人公アンナの対比ととれる撮り方が何個かある。階段のところとか。

うちあげられていた大きな鯨の死体をじっと見つめるアンナ。自分の運命とかさねてたりするんだろうか? いままでの「いろいろ」を手放すようになる姿もとても悲しい。

私は結構好きですが、説明も台詞も少ない、静かな生活を描くタイプの映画ですから、、苦手な人は多そう。

結局夫はなんの罪で捕まったんだろうか?
気になる。

シャーロットランプリングの女優魂を感じられます。すごいなぁ何年もこうやって同じ職業続けるのって。すごいよなあ。演技をずっとやってきているんだもの。

今回の演技も素晴らしかった。
家族に拒まれたあとの発狂に近い、かつ静かな大泣き、戸惑いの演技は特に!
(あのシーンは辛過ぎてずっとみながらわたしも😞て顔しちゃってた💦)

ロバートミッチャム主演の「さらば愛しき女よ」の若く美人!っつーイメージが強いですが、歳を重ねた今の彼女も影がありつつも美しかったです。
せ