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博士と狂人のktyのレビュー・感想・評価

博士と狂人(2018年製作の映画)
5.0
オックスフォード国語辞典の編纂の実話の映画化。メル・ギブソンとショーン・ペンの誠実な演技が、悲痛なまでの友情を観客に訴える名作です。

重厚な建物と緑が見せる完璧なロケ地、
たくさんの本が壁のようにレイアウトされた部屋の美しさ、
編纂作業のスタイリッシュな生々しさ、
たたみかけるような鮮やかな編集、
アングルのキレが抜群のカメラワーク
英文学を引用した名ゼリフの数々、
ぎりぎりの心理描写、
事実だから圧倒される物語、
そして心に残る音楽のメインテーマ、

名作の条件を全部備えているといっていいです。

19世紀後半の設定なので、使われている単語のいくつかは、古くて、所有している英語辞典どれにも出ていませんでした。

英文科専攻した人が最も楽しめるかもしれません。

The brain is wider than the sky.
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