紅孔雀

博士と狂人の紅孔雀のレビュー・感想・評価

博士と狂人(2018年製作の映画)
3.3
2大演技派ギブソンとペンの入魂振りも凄いが、さらに脇役の2人、ナタリー・ドーマーの哀切さとエディ・マーサンの篤実さに圧倒された。ナタリーは「ゲーム・オブ・スローンズ」のマージェリー役で有名で、美人のような美人でないような不思議な雰囲気の女優です。私は日本の田畑智子を思い出した。エディは『おみおくりの作法』のポスターにインパクトがあり、似た雰囲気の男優はあまりいない気がする。ユニークな雰囲気が実に好みです。
ただ、狂気じみた辞書作りを描きながら、あまりデモーニッシュなところを感じられなかったのが残念。扱うのが辞書という地味な題材なので、いかに「オックスフィード英語辞典」でも、そうドラマチックにはならないということか。そこがちと消化不良。
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