MALPASO

ライトハウスのMALPASOのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
4.0
映画『ライト・ハウス』

「お待たせしました。お待たせし過ぎたかもしれません」みんなのA24最新作。とにかく汚ねえ映画。色が着いてなくてよかった。狂気が重なっていく様が面白かった!

1801年に起きた実話が基。
アリ・アスターの盟友、前作『ウィッチ』もなかなか不気味だったロバート・エガース監督作。
ウィレム・デフォー演じるベテランとロバート・パティンソン演じる新人の灯台守。登場人物はほぼこの2人とカモメ。全編モノクロ。

屁をこきまくるウィリアム・デフォー。いちいち例えが下品で笑った。
ダウンタウンの昔のコントを思い出した。とくに「HITOSI MATUMOTO VISUALBUM」の「荒城の月」の肥溜めに住む夫婦。
狂気が狂気を呼ぶ。わからない部分も多くパンフレットを購入。でも結果は名優2人の壮大なコント。
水夫の民謡♪Doodle Let Me Go(Yaller Girls)を歌い踊る2人。酔ってキスをしそうになり殴り合う。とにかく絵の撮り方が凝っていて、『ノスフェラトゥ』の如く影を使ったり、カメラの位置が動きまくる。勉強になる映画。

ウェス・アンダーソンの如く、シンメトリーな画面が続くが印象は真逆。杉本博司の写真も思い出す。

ジェラルド・バトラー主演の『バニシング』(2020)という同じ話を基にした映画がある。
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