けーな

ライトハウスのけーなのレビュー・感想・評価

ライトハウス(2019年製作の映画)
3.8
この映画には、2人だけしか出てこない。その2人の見事な演技に圧倒された。

ウィレム・デフォーは、「プラトーン」で初めて観た時から、その演技に釘付けになったけれども、今作でも、凄まじかった。嫌な感じが、上手いね。

ロバート・パティンソンのことは、「トワライト」の白塗りが、怖くて、すっかり苦手意識。ハリポタが好きなので、セドリック・ディゴリー役は、温かく見守っていたけど…。しかし、今回、彼のことを、完全に見直した。こういうワイルドさがある役の方がいいなと思った。演技も上手い。

今作は、カット割りが、素晴らしかった。白黒映画なので、光と影を巧みに映し出したシーンが、とても効果的だったと思う。ロバート・パティンソンの顔に、灯台の光が、影と共に当たるシーンが、恐怖心を煽ると共に、美しいとさえ思った。物理的にも心理的にも汚いシーンが多い映画なのに、その中に、美しいと思えるシーンがあったので驚いた。終盤の灯台の光のシーンも美しかった。

とは言っても、ラストのシーンは、強烈だった。

今作は、エドガー・アラン・ポーの未完の作品"The Light-House"から構想を得て、作った作品なのだそう。
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